あきる歯科ブログ

歯の清掃率を簡単に向上させる方法。 え?お猿さんもフロスをするの?

こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。

院内で歯磨きについてご説明するときに必ずお話しするのが、歯ブラシ以外の歯間ブラシ、フロスを使って下さいということです。

歯ブラシがよほど苦手な方でない限り、時間(1回5分くらい)と回数(一日3回最低朝晩2回)を守っている方ならば、歯の汚れはある程度落とせています。しかし、歯ブラシで落とせる汚れは60%くらいだといわれています。歯磨きの上手な方、歯科医院でブラッシング法を教わって丁寧に歯磨きされている方はこの限りではないですが、60%から歯磨きのスキルを上げて清掃率をよくするのなら、フロスや歯間ブラシを使った方がよほど効率的になります。

音波ブラシや、ウオーターピックなど効果の高い補助器具はいろいろとありますが、コストが安く、すぐできて、効果が高いという点ではフロスが一番おすすめになります。歯間ブラシは歯周病の方にはおすすめですが、やりすぎると歯の間が傷がついたり歯茎の退縮を起こすことがあります。フロスも使い方を間違えば歯茎を傷つけたり、歯を削る危険はありますが、どんな方でもある程度使用可能です。
そして、フロスを使用することで、前述の清掃率は60%から80%に簡単に向上します。

フロスの使用で気を付けることは、歯の根元に沿わせてかきあげるように上に動かすこと、歯の側面をのこぎりで引くようにギコギコ動かさないこと(歯と歯の間を通すときに通りにくい時だけ前後運動してください)、力を入れすぎて歯茎に食い込ませないことです。

比較的容易に清掃率を改善することができるフロスですが、アメリカでは80%が歯磨きの時にフロスを併用し、スウェーデンでは50%、日本では20%の使用率です。
「虫歯になりやすい」、「歯磨きが上手にできない」という方はまずフロスを使用してはいかがでしょう?フッ素をしみこませたフッ素入りフロス何てものもありますよ。

これは2009年の記事ですが、カニクイザルの母親が、子ザルにフロスの使い方を教えている動画です。

タイの野生のカニクイザルが人間の髪の毛を数本よりあわせてフロスを作り、歯磨きに使っていたそうです。
そして、子ザルにフロスのやり方を教えるために、自分で使用しているときよりもゆっくりと、大げさにフロスを使っているところをみせていたということです。

野生のサルが保証するフロスの有用性!? 
皆さんもぜひ使ってみてください。




アーカイブ 全て見る
HOMEへ