あきる歯科ブログ

間食の回数 = 虫歯の数

 こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。
 
 前回に引き続き、虫歯の予防に関して、メインは仕上げ磨き、フッ素、シュガーコントロールということはお話ししましたが、
肝心のシュガーコントロールとはどういうことをすればいいのでしょうか?

 砂糖を一切とらなければ、それは虫歯にはならないのですが、現実的ではありません。
 実際砂糖の摂取のコントロール可能なのは間食の回数です。

 通常、食べ物を食べると、それを栄養に酸が出ることで口に中が酸性に傾きます。唾液によって徐々に中和されますが、
頻繁に食べ物を食べていると、唾液によって中和される前に酸が出ることで常に口に中が酸性になってしまいます。
 間食の回数は理想は3食以外1回、目標としては3食以外2回までと言われています。

これは、実験によって3食以外間食の数が多いほど虫歯ができやすく、特に3回で虫歯リスクが跳ね上がるからです。

間食の回数を変えて虫歯のできた数をカウントするという実験で

間食0回  平均の虫歯の数 3.5本
間食1回  平均の虫歯の数 4.8本 間食によって増えた虫歯の数 1.3本
間食2回  平均の虫歯の数 5.7本 間食によって増えた虫歯の数 2.2本
間食3回  平均の虫歯の数 8.5本 間食によって増えた虫歯の数 5.2本
間食4回  平均の虫歯の数 9.8本 間食によって増えた虫歯の数 6.3本

という結果が出ています。間食が多くなれば多くなるほど虫歯の本数は増えていくのです。

 逆に甘いものを食べるのならば、食事のすぐ後に食べれば、口の中は食事によってもともと酸性に傾いているので
それほど影響はありません。量も問題ではなく、ホールケーキを一気に食べるより1時間に1回チロルチョコを食べる方が虫歯になりやすくなります。 

 また、粘度が高く、口に中に残りやすいスナック菓子、ガム、飴、チョコ、ビスケットなどは常時、歯に張り付いて酸をだすもとになってしまうので間食としては最もおすすめできません。かむことによって唾液が出るもの、口の中に残りにくいもの、で考えると、うどんやおにぎりの炭水化物類が推奨になります。
 
 さらに、リンゴと100%のリンゴジュースでは、咀嚼による唾液が出る影響から、リンゴの方が虫歯になりにくいです。

というわけで、間食については、

間食の回数が多いほど虫歯の数はおおくなる
量よりも回数が問題
できれば1日2回まで
食べるのならば食事のすぐ後にする
口の中に残りにくいものを選択 炭水化物>果物>ジュース>お菓子 の順に推奨

ということを覚えておいていただくといいと思います。

 

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