あきる歯科ブログ

自然由来のものは健康にいい? 虫歯にならない?

こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。

 今回は時々聞かれる食物の選択に関して。

 なぜか虫歯になるので砂糖に摂取を控えましょうという話が出ると、
「ハチミツなら(黒糖なら、三温糖なら、和三盆なら)、大丈夫ですよね?」
と確認されることがありますが、基本的に糖アルコール(キシリトールを代表とする代用甘味料、甘い味がするだけで酸を産出しないため虫歯にならないお菓子などとして販売されている)以外の糖は、ブドウ糖もはちみつも果糖も虫歯の原因にはなります。

 なぜか、自然由来のものは体にいいという幻想が有るようなのですが、トリカブトもフグ毒もベニテングダケも自然由来です。なんだったらモウドクヤドクガエルは名前からして毒の、世界一の毒ガエルです。
 世界は人間のためにできているわけではないので、自然由来でも人間には毒なもの、薬なものは混在しています。アボガドやニンニクだって動物にとっては毒なのに、たまたま人間が利用できているだけですね。
 そもそも三温糖も黒糖も精製しているのでそういう意味では自然由来ではないのでは・・・? 
 それが自然由来なら全て自然由来といってもいいのでは? となりますが・・・。

 ハチミツに関しては、抗菌性があることから虫歯菌に効果があるという説を訴えている人はいるのですが、
今のところ明確に効果があるという信用性の高い論文は出ていません。

 勿論このあたりは、後々効果があるということがわかってくる可能性もありますが、
今のところあえて選択する理由はないと思います。

 選ぶとするとどちらかというと、砂糖の種類よりも、粘着度が高いか、よくかむので唾液が出るかというところが問題になります。
 そういう意味では、天然の甘味である果物のほうが、ジュースや、飴やチョコと比べると歯ごたえがある分よくかんで唾液を出し、粘着度が少ないので歯にくっつかないという意味では虫歯になりにくいです。

アーカイブ 全て見る
HOMEへ