第36回 日本スポーツ歯科学会 埼玉会館に参加してきました
マウスガードをフルデジタルで、コンピューター上で顎の動きを再現して作製。
なんて最新の治療など見せてもらいました。
いや、コストと時間の問題はありますが、技術の進歩はすごいです。
反面、スポーツ従事者の歯科領域への関心の薄さは、歯科界の啓蒙が足りていないなあと感じます。
教育カリキュラムにスポーツ歯科がはいっていなかった。(ので歯科医師側でも理解が不足している)
スポーツ指導者は口腔内の勉強をしていないので特に必要性を感じない。
選手はスポーツのことメインの生活を送るので、自由時間を歯科に使う意識や暇がない。
あたりが問題で、さらに大会などで救急対応医が必要な場合も、
小規模な大会では医師が不在、または懇意にしている医師がボランティアの形でやっている事が多いです。
発注側としては、いた方がいいことはわかっているが、頼める先もなく、コストもかかる、いちいち準備していると大会自体が開けない、
受注側としては、拘束時間が長いため、給与が低いと引き受けるドクターがいない。
ということで、善意のボランティア頼るしかないということに。
これはなかなか難しい問題です。
実際、スポーツ歯科認定医やスポーツデンティストの資格を取ったのはいいが、
活かす場所がないなんて話も耳にします。
このあたりは今回の学術大会で活動を模索している話も出ましたので
改善するかもしれません。