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ブルーラジカル P-01は、東北大学の菅野太郎教授が開発した、世界初の非外科的な歯周病治療器です。
この治療器は、重度の歯周病を対象にしており、過酸化水素のラジカル殺菌技術で歯周ポケット内を徹底的に殺菌します。これにより、歯周炎や歯の周囲の炎症を抑えることができます。
国から「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」として認定された唯一の医療機器であり、治験でも人体への安全性が確認されています。
○ 中等度以上の歯周病に適応(ポケット5mm以上の歯周病)
○ 外科手術が適応の歯周病をレーザー照射で改善
○ 外科手術の場合回復までに3ヶ月みていただくところをブルーラジカルは2週間程度で回復
○ 歯茎を切る、肉芽を除去するなど体に負担をかけずに、麻酔後レーザーを当てるだけ(1歯5分)
○ 腫れ、出血、排膿、動揺の改善
チップ先端より405nmの青色光を3%過酸化水素水に照射し、フリーラジカルを生成します。このフリーラジカルは、細菌を酸化によって殺菌します。また、超音波振動を利用したチップが、歯石やプラークを物理的に除去する機能を持っています。
既存の薬剤ではバイオフィルム内の殺菌ができませんでしたが、ブルーラジカルではバイオフィルム内部の殺菌が可能です。
過酸化水素とレーザー照射によるラジカル殺菌技術により、歯周ポケット内で活性酸素を生成して細菌の細胞を破壊し、虫歯菌、歯周病を引き起こす口腔細菌を99.99%殺菌します。青色光は特定の細菌に選択的に作用します。治療後すぐに目に見える改善が期待でき、歯周病の進行を抑えることができます。
もう少し詳しく → 世界初、歯周病治療機器が医療機器承認を取得 | Luke株式会社のプレスリリース
治験では、強力な殺菌力と歯石・プラーク除去によって、排膿や炎症が消失し、歯周ポケットが浅くなるなど、歯周病の改善が認められました。また、軽度の動揺歯の揺れが治まり、膿の排出が止まる可能性も高まります。従来の超音波洗浄と比較して、ブルーラジカルは、歯周組織の破壊を抑え、安定した状態に回復させる効果がより高いことが期待されています
従来の治療法(スケーリング、ルートプレーニング、エアフロー、レーザー)は歯の表面や浅い歯肉溝の清掃や歯石の除去に使用されますが、これらは歯周ポケットの深部にまで効果を及ぼすことが難しく、深い歯周病の治療は外科処置が必要になります。また、口腔内の細菌を完全に除菌することは難しいです。
これに対して、ブルーラジカルP-01は、非外科的でありながら、歯周ポケットの深部にある細菌を徹底的に殺菌し、同時に歯石を除去することができます。そのため、歯周病治療において、より深く、効果的かつ患者さんに負担の少ない治療が実現します。
また、今まで外科治療で対応していた病変も非外科で処置ができるようになります。ブルーラジカル照射をしても外科処置が必要となる病変もありますが、その場合も従来法と比べて改善しやすく、予後がよくなります。
ブルーラジカルだけで歯周病を完全に治すことはできません。歯周病治療の基本は、あくまでプラークコントロールです。
ブルーラジカルで歯肉の状態は改善しますが、今まで通りのセルフケアをしているとすぐに元の状態に戻ってしまいます。炎症が治まって歯ブラシが届く様になっている間に、隅々までお掃除できるように清掃の手技や頻度を改善する事が必要です。
そのため、ブルーラジカルの治療の場合は清掃指導によるプラーコントロールも必須になります。
プラークコントロールの習慣が完全に身につかなければ、ブルーラジカルを使用しても効果が得られません。
そのため、当院ではブルーラジカルを使用する場合、患者さんが歯周病への関心を持ち、プラークコントロールを継続できるよう、予防プログラムを併用しています。
日々のプラークコントロールを、患者さんご自身できちんと継続することは非常に難しく、大きな負担となりがちです。
そこでLUKE社は、ブルーラジカルと共に、患者さんが無理なくプラークコントロールを継続できるよう、「ペリミル」というアプリを開発しています。
口腔状況や改善の進捗、定期検診の結果やアドバイスをスマートフォンで確認しながら、継続的な管理をサポートすることができます。
ペリミルをご活用いただくことで、再発しやすい歯周病を効果的に管理し、健康な口腔環境を維持していただけると考えています。
・ペースメーカーの使用 無カタラーゼ症
・光線過敏症 麻酔、光、過酸化水素のアレルギーの方
・妊娠中の方
Q1 ブルーラジカルで歯周病は治りますか?
A.
現在の歯科医療では、歯周病を完治させることは難しいですが、この治療器は世界初の技術で、菌に対して非常に強い効果を発揮しますので、治療の一つの選択肢としてお役に立てることがあります。ただし、一度失われてしまった歯周組織(骨など)を再生することはできません。歯周病の進行をとめ、歯肉の状態を改善することは可能ですが、進行が重い場合には抜歯が必要なケースや、再生療法が適している場合もあります。
治験において「歯周病が治る」と言う事を認められたのはこの治療器の使用によって、歯周ポケットが浅くなった、排膿などの臨床症状が消失したと言う結果があったからでした。治癒、寛解、完治といった言葉の使い分けの話になってくるのでややこしいですが、分かりやすく言いますと歯周病は「その歯が生えてきた時と同じ状態に戻って治る」という事はありません。繰り返しになりますが、現段階ではどの様な方法を用いたとしても、「治らない」というのが悲しい現実です。
Q2 ブルーラジカルを使えば歯を抜かなくてすみますか?
A.
歯周病には段階があり、場合によっては医院で抜歯を勧められることもあるかもしれません。そういった場合、進行がかなり進んでいることが多く、その歯を保存できるかどうかは一概に言うことができません。痛みが強い、膿が出ている等の理由で抜かなければならないと考えているならば残せる可能性はあります。まずはご相談ください。
Q3 ブルーラジカルはどんな効果があるのですか?
A.
今までになかった殺菌力を体に害を及ぼさずに発揮できるのがこのレーザーの特徴です。レーザーの照射により、外科処置が必要だった重度歯周病の炎症を抑えることにより、排膿や動揺を軽減し、歯周ポケットの改善の効果があります。外科処置を行った場合よりも治癒期間も負担も少なく治療可能です。
詳細はLuke社のhpをご覧になって下さい。
Q4 治療は1回ですみますか?
A.
販売元のLuke社は「ブルーラジカル治療と12週間の口腔ケアがセットで初めて効果がでます」と3ヶ月の治療期間を推奨しています。
基本的には、当院でもブルーラジカルで治療が可能な状態かの検査、その後の経過処置などを行うため最低3ヶ月の通院を推奨しています。清掃状態が問題なく、定期的なメンテナンスや清掃指導を受けていた方はご相談ください。
Q5 ブルーラジカル治療を一度やればもう2度としなくても大丈夫ですか?
A.
その歯、口腔内が再感染しやすい状況になっていれば(メンテナンスの状況、生活習慣、菌層、歯周組織の破壊度合いなど)、いずれ歯周病の再発は起こります。またその方の口腔内の菌層によっても再感染のし易さや、再増殖スピードが異なります。
プラークを残さない歯磨き習慣と歯科医院でのメンテナンスにより再発をできるだけ防ぐ事が重要になります。
下記の治療の流れに書いてありますように、通常予防プログラムで1ヶ月、治療後の再評価までに3ヶ月、ブルーラジカルの対象となる歯が多い場合やプラークコントロールが悪化した場合、再ブルーラジカルが必要になる場合もありますので最低4ヶ月~6ヶ月治療期間を診ておいてください。来院回数で11回~16回ほどになります。
初回ガイダンス 11,000円
(ガイダンスのみでブルーラジカル治療をしない場合もガイダンス料金は必要となります。よくHPに目を通してご来院ください)
ブルーラジカル治療プログラム 13.2万円 (来院10~15回) + ブルーラジカルレーザー施術費 1歯につき 16,500円
(予防プログラムでの歯肉の状態につきブルーラジカルレーザーが必要な歯の本数が決まります)
ガイダンス後治療を希望する場合