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虫歯予防の現在 その1

 こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。

 今日は前回のつづきで、現代の虫歯予防に関して。

 虫歯の原因は、発酵性糖質がお口の中に入り、酸を出すこと(酸食)と、
プラークが酸性になることで酸性菌が増加することで起こります。

 平たく言うと、ブドウ糖、しょ糖、黒糖などのいわゆるお砂糖が入ることで酸が出ると言うことです。
これは、食べ物であればほぼ糖分を含むため、果物やおにぎり、お煎餅は勿論、
飲み物類、スポーツドリンクや野菜生活、果汁100%のジュースなどであっても
お口に食べ物が入れば酸が産生されると考えてもらってかまいません。
 例外は水、お茶、牛乳くらいです。

 逆に言えば、少なくとも常飲する飲み物はお茶か水か牛乳にしていただければ
虫歯のリスクはかなり減少すると言うことです。
 スポーツをやっているお子さんで、特に夏場にスポーツドリンクを常飲する子は
このリスクがはねあがっている状態なので、なかなか厳しい部分があったりします。

 通常お口の中はアルカリ性でPH6.9程度なのですが、
歯の表面の硬い部分であるエナメル質はPH5.5、
歯の内部の柔らかい部分である象牙質はPH6.1が臨界PHで、これを下回ると溶け始めます。

 つまり、表面の硬い部分は溶けにくいが中の柔らかい部分は溶けやすいので
一度溶け始めると内部で進行しやすくなります。
 また、糖分を摂取した場合お口の中のPHは4.0まで一気に下がります。
 PHは徐々に回復した来ますが、PH4.5くらいまでは善玉菌が増殖せず、酸酸性菌などの悪玉菌のみが増殖して
歯が溶けやすい環境を作ります。そして歯が溶けない安定した状態に戻るまで60分ほど、唾液が少ない場合は、
2時間ほどかかります。

 虫歯になりやすい方は、砂糖を食べた瞬間から歯が溶け始め、溶けなくなるまで2時間かかると言うことです。
 また、お口の中の酸性度は、歯を磨いたから回復するわけではないので、
「甘いものを食べたけど歯磨きしたら大丈夫」とはなりません。
 甘い物を食べた分、酸性環境の時間が長くなり、歯が溶けやすくなります。
 
 予防において頭に入れておいてほしいことの一つはこの間食について、です。
 間食の回数は、酸性になる時間を左右します。
 理想は3食以外、お口に物を入れるのは1回、目標は2回まで。
 3回となると虫歯になる確率が跳ね上がります。
 
 また、上記の事から考えると、2時間毎に何か食べている場合、
最悪1日中歯が溶けている状態になってしまいます。 

 「間食は量ではなく頻度」で考えます。少量でも口の中の菌からすれば莫大な量の餌が入ってくるわけですので
ホールケーキを一人で全部食べようが、一口カステラを食べようがあまりリスクは変わりません。
 
 ただし、口の中に滞留しやすい食べ物は常時甘い物を食べているのと同じ状態になりますのでリスクが高くなります。
これがビスケットやチョコ、飴やスナック菓子類がよくない理由です。

 間食でおすすめするのは、おにぎりや芋、果物で、
なるべく避けてほしいのはジュースとお菓子類と言うことになります。

 虫歯ができやすいお子さんの場合、最も虫歯に影響するのはこの間食の頻度と質になりますので、
保護者の方はまず、こちらを改善していただけるとリスクを減らすことができます。

 逆に、定期的に歯医者で検診を受けて、仕上げ磨きもして、フッ素も使っていても、
この部分が改善していなければ虫歯にはなってしまいます。


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