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あきる歯科ブログ 2022年7月

水分補給のためにスポーツドリンクは推奨か?

 こんちには、あきる歯科院長の濱窪です。

 本日は暑い日の水分補給に何を飲むかのお話です。
 部活などを始めると水分補給でスポーツドリンクを頻繁に飲むようになってしまい、虫歯が急に増えてしまうのは
歯医者なら必ず経験することだと思うのですが、実は、スポーツドリンクの水分吸収率というのはあまり高くないです。

 スポーツドリンクは高糖質のため、この糖質が水分の吸収を邪魔してしまうのです。
 そのため、体の水分の吸収量でいうと、蒸留水>生理的食塩水>スポーツドリンクで、スポーツドリンクは
蒸留水の半分程度の吸収量であり、最も吸収率が悪いです。

 しかし、大量の発汗をした場合、水分のみでなく、ナトリウムやカリウムの補給を行わなければ嘔吐や下痢の原因になってしまいます。そのため、スポーツドリンクが選択されているのですが、スポーツドリンクは前述したように高糖質でナトリウムやカリウムは低濃度になっています。よく、糖質を薄めるためにスポーツドリンクを2~3倍に薄めるという話も出ますが、そうした場合は、ナトリウムとカリウムの量が低濃度になりすぎてしまい、水ではなくスポーツドリンクを飲む意味がなくなってしまいます。

 では、何を飲めばいいのかなのですが、簡単なのは500mlのお茶に塩を1ml加えたもので水分とナトリウムの補給が可能です、
市販品であれば経口補水液といわれる、アクアライトORSOやOS-1であれば水分、ナトリウムカリウムともに点滴に近い吸収効果があります。
 

シュガーレス・ノンシュガー・無糖は虫歯にならない?

こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。

本日は、虫歯にならない食生活について。
先日来院された患者さん。半年ほどで急速に虫歯が増えており8本が虫歯になっていました。
話を聞いてみると、禁煙したためたばこの代わりに飴をなめているということでした。

砂糖がお口に入ってから1~2時間は酸が産生されます。
たばこ代わりに飴をちょこちょこほうり込んでいれば、常時酸で溶かされている状態になります。
虫歯になるのも仕方ないというところなんですが、ではこういう場合どうすればいいのでしょうか?

飴の代わりにキシリトールのガムなんかをかんでもらうのが一番いいのですが、キシリトールや
ガムが苦手な場合。シュガーレスの飴やガムでもいいのでしょうか?

じつはここに罠が有ります。シュガーレス、無糖、ノンシュガーは、食品100g中に0.5g未満であれば糖類(単糖類・二糖類)が
含有されていても表記が可能なのです。つまり、実際はシュガーレスや無糖やノンシュガーでも砂糖が入っている場合が有るということです。(ない場合も有ります)

これは栄養成分の部分をみて、ショ糖やスクロース、ブドウ糖の表記がないかを確認する必要があります。
いずれかの糖類の表記があれば砂糖が入っているということになります。
代用甘味料である、キシリトール、マルチトール、ソルビトール、アスパルテームなどのみの表記であれば
砂糖が入っていないということになります。

また、砂糖不使用という表記の場合、製造工程で砂糖を添加する工程がなければ表記可能なので、
砂糖は使用していないが水飴は使っている場合や蜂蜜は使用しているケースがあります。

虫歯にならないためにシュガーレスや砂糖不使用の食品を食べている方は、こういう表記上の落とし穴が存在することに注意していただくといいと思います。

虫歯や歯周病は感染症? うつる病気なの?

こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。

 歯科の世界も日々情報は更新されているのですが、なかなかいったん広まった歯に関する知識は更新されないので
よく聞くけれど、今はそうでないことがわかったお話などしていこうと思います。

 筆頭は、「食事の後すぐ歯磨きしてはいけない。30分以降たってから」ですが、これは完全に否定されています。
このブログでも食事の後はいつ歯を磨くの? | あきる歯科ブログ | あきる野市の歯医者あきる歯科|インプラント・矯正・歯科用CT設置 (akiru-shika.com)で取り上げましたが他にもちらほらとよく聞く話が、今では違うことがあります。

 今回は虫歯は感染症というお話について。今から25年ほど前、僕が大学生の頃は虫歯や歯周病は感染症扱いでした。
感染症、つまり感染する病気なので、同じ食器を使用したり、キスをしたりすることで虫歯の菌が移動し、虫歯や歯周病になる、
という考えです。
 昔はこの考えに基づいて、赤ちゃんの食器を同じものを使わない用に指導をしていました。いまでは、これには意味がないので、
スキンシップや食器の共用はそれほど気にする必要がないということになっています。

 これは、虫歯や歯周病は、1回毎の菌の移動でかかるのものではなく、お口の菌全体の変化によって起こるものだとわかったからです。つまり、毎日の砂糖の接種、ジュースやスポーツドリンクの常飲、歯磨きをしない生活などが続くことで、虫歯になりやすい菌叢に変化していくのが原因ということです。

 勿論、上記の食器の共有なども毎日毎食行われれば菌叢の変化を起こし虫歯になる可能性はあります。しかし、1~2回の食器の共有で、風邪やインフルエンザのようにうつることはないということです。

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