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あきる歯科ブログ
虫歯は感染症ですか?
虫歯は感染症。30年前に僕が歯医者になったころにはこう言われていました。
「感染症」とは『ウイルスや真菌が体内に侵入し、増殖して起こる病気』です。
つまり、感染源があり、感染経路があり、宿主の体内で増殖する。
インフルエンザや風邪がこれにあたります。
虫歯は、ストレプトコッカスミュータンスなどの細菌が原因でできる病気で、
親から子供に口腔内の菌が移動することがわかっており、口腔内で増殖することもある。
となると感染症のように思えるのですが、この考え方は現在では否定されています。
菌の増殖が、他人との接触よりも食生活や歯磨きなどの口腔内清掃から受ける影響が強い事から、
現在では、感染症ではなく、生活習慣病に近い物とされるようになりました。
したがって、よく言われる食具の共用を避ける(赤ちゃんと同じスプーンやフォークを使わない)、フーフーしない、キスをしない等の行動は、虫歯に影響を与えないと考えてかまいません。
実際に子供の口腔内の菌は生後48時間には母親から獲得されているという研究や、菌の伝播は生後4ヶ月後には終了しているという研究があります、ほぼ歯が生えていない時期に菌が侵入して定着しているのならば、それから食具を分けても意味がないと言うことです。
昭和の初期の様に、「両親以外の例えば祖父母が、虫歯がたくさんある状態で、かみ砕いた物を食べさせる」、様なことがあるのならば話は違うかもしれないですが(両親以外からの菌の移動が起こるため)、さすがに現在でそのようなことはないではないでしょうか?
食具を分ける必要も、フーフーやキスも、今のところは問題ないと考えていいようです。
(あきる歯科)
2025年10月27日 11:04




虫歯予防の現在 その2
前回に引き続き予防のお話です。
砂糖がお口に入ると口の中が酸性に傾き、歯が溶けるのと同時に酸を産みだす菌が増えて虫歯になりやすくなります。
間食はその酸が出る時間を増やすため、頻度が非常に重要であり1日2回までが目標。
内容も歯にくっつくクッキーや飴、チョコではなく、おにぎりや果物が推奨になります。
では、お口のケアに関しては何が推奨でしょうか。
まずは、もちろんブラッシング。
ブラッシングの効果は①酸産生する成熟プラークの破壊②残存した糖質の除去
の2つが主な目的になります。いずれも放置すると酸を産生する原因となるため、
歯ブラシに効果は大きいです。
もう一つはフッ素入りの歯磨き粉の使用。
現状虫歯の予防にフッ素以外に効果のある薬剤というのはほぼ存在しません。
フッ素には歯質の強化、再石灰化、細菌の酸の酸性を抑制する効果があります。
また、歯ブラシの毛先は歯の溝よりも大きいため、歯の溝の中まで磨くことはできません。
フッ素の使用をしない場合、この溝に残る細菌が原因でおこる虫歯に対処できないため、
歯磨き粉をつけない歯ブラシには意味がないと言われています。
同様に、フッ素洗口も予防として重要です。
間食の管理以外では、食後の歯磨きと寝る前のフッ素洗口が予防の基本となります。
それ以外にも、歯から溶け出たリン酸やカルシウム分を補充するMIペーストの使用や、
酸性に傾いた口腔内をアルカリ性に戻すピュリフレッシュなどの洗口剤、
唾液の分泌を促すことでPHを改善する(ただし糖分が入っていないガムが必要)ポスカ、キシリトールガムの使用、
等が予防としてあげられます。
リスクの低い方は、歯科医院でのフッ素塗布とフッ素歯磨きと間食に気をつけてもらえば十分ですが、
唾液が少ない、歯磨きの回数が少ない、口呼吸など、ハイリスクの場合は、洗口剤やリン酸、カルシウムイオンの補充、
唾液分泌を促すガムなどを併用することが虫歯予防になります。
(あきる歯科)
2025年10月18日 16:18




虫歯予防の現在 その1
今日は前回のつづきで、現代の虫歯予防に関して。
虫歯の原因は、発酵性糖質がお口の中に入り、酸を出すこと(酸食)と、
プラークが酸性になることで酸性菌が増加することで起こります。
平たく言うと、ブドウ糖、しょ糖、黒糖などのいわゆるお砂糖が入ることで酸が出ると言うことです。
これは、食べ物であればほぼ糖分を含むため、果物やおにぎり、お煎餅は勿論、
飲み物類、スポーツドリンクや野菜生活、果汁100%のジュースなどであっても
お口に食べ物が入れば酸が産生されると考えてもらってかまいません。
例外は水、お茶、牛乳くらいです。
逆に言えば、少なくとも常飲する飲み物はお茶か水か牛乳にしていただければ
虫歯のリスクはかなり減少すると言うことです。
スポーツをやっているお子さんで、特に夏場にスポーツドリンクを常飲する子は
このリスクがはねあがっている状態なので、なかなか厳しい部分があったりします。
通常お口の中はアルカリ性でPH6.9程度なのですが、
歯の表面の硬い部分であるエナメル質はPH5.5、
歯の内部の柔らかい部分である象牙質はPH6.1が臨界PHで、これを下回ると溶け始めます。
つまり、表面の硬い部分は溶けにくいが中の柔らかい部分は溶けやすいので
一度溶け始めると内部で進行しやすくなります。
また、糖分を摂取した場合お口の中のPHは4.0まで一気に下がります。
PHは徐々に回復した来ますが、PH4.5くらいまでは善玉菌が増殖せず、酸酸性菌などの悪玉菌のみが増殖して
歯が溶けやすい環境を作ります。そして歯が溶けない安定した状態に戻るまで60分ほど、唾液が少ない場合は、
2時間ほどかかります。
虫歯になりやすい方は、砂糖を食べた瞬間から歯が溶け始め、溶けなくなるまで2時間かかると言うことです。
また、お口の中の酸性度は、歯を磨いたから回復するわけではないので、
「甘いものを食べたけど歯磨きしたら大丈夫」とはなりません。
甘い物を食べた分、酸性環境の時間が長くなり、歯が溶けやすくなります。
予防において頭に入れておいてほしいことの一つはこの間食について、です。
間食の回数は、酸性になる時間を左右します。
理想は3食以外、お口に物を入れるのは1回、目標は2回まで。
3回となると虫歯になる確率が跳ね上がります。
また、上記の事から考えると、2時間毎に何か食べている場合、
最悪1日中歯が溶けている状態になってしまいます。
「間食は量ではなく頻度」で考えます。少量でも口の中の菌からすれば莫大な量の餌が入ってくるわけですので
ホールケーキを一人で全部食べようが、一口カステラを食べようがあまりリスクは変わりません。
ただし、口の中に滞留しやすい食べ物は常時甘い物を食べているのと同じ状態になりますのでリスクが高くなります。
これがビスケットやチョコ、飴やスナック菓子類がよくない理由です。
間食でおすすめするのは、おにぎりや芋、果物で、
なるべく避けてほしいのはジュースとお菓子類と言うことになります。
虫歯ができやすいお子さんの場合、最も虫歯に影響するのはこの間食の頻度と質になりますので、
保護者の方はまず、こちらを改善していただけるとリスクを減らすことができます。
逆に、定期的に歯医者で検診を受けて、仕上げ磨きもして、フッ素も使っていても、
この部分が改善していなければ虫歯にはなってしまいます。
(あきる歯科)
2025年10月17日 17:19




予防の時代
今の歯科界は予防の時代です。
歯科治療が保険制度上、治療に対する報酬がメインだった時代は、
予防歯科は大事な物なのに軽くみられていました。
僕が歯医者になった25年前でも「予防歯科は採算がとれないから・・」という言葉を聞くことが何度もありました。
1980年代は虫歯が多く、削る・詰めるの時代
2000年くらいには削る・詰めるでだけではなく予防を考えようの時代
2020年くらいから、治療よりもまず、原因への対処を考えようという流れになってきており、
厚生局も、継続した長期的な管理やかかりつけが老後までみていく方向を推進しています。
インプラントが治療として定着した20年前くらいには、「悪くなった歯とか少なくなった歯は
抜いてインプラントにしよう」といういささか性急ではないかという言説がありましたが、
(残念ながら今でもこう言っている歯医者さんはいます)
これも現在では、多少歯周病や神経の治療した部分が悪化していようとも、インプラントと比較して
予後がいいというデータが出ています。(勿論悪化のレベルにはよりますが)
歯周病に関しては、歯磨きと定期健診の重要性がいろいろな媒体で語られているので、患者さんもある程度ご存じなのですが、虫歯の予防に関してはまだ十分に浸透していない部分があります。
この点に関しては、詳しくは又次回に。
(あきる歯科)
2025年10月16日 09:51




ブルーラジカルフォーラム 2025に参加してきました
先日、帝国ホテルで行われたブルーラジカルフォーラム2025に参加しました。
写真は開発者の菅野先生のスピーチ
ブルーラジカルを導入した医院で症例の多い7つの医院の使用例、ビフォーアフター、患者さんの感想、
スタッフの反応などを聞かせてもらいました。
なんと言っても歯周病で外科処置適応だけど、「手術までは・・」という方は当院でも多いので、
手術はできれば避けたいけれど、歯周病の違和感、排膿、腫れをなんとかしたいという場合には
選択肢と有用ではないかなと感じました。
外科処置で3ヶ月回復を待つのが、1~2週間で落ち着いてくると言うのも、
実際に歯肉の再付着を待ちながら清掃状態に留意するというハードルを考えると
ありがたいですね。
スタッフ共々、症例のビフォーアフターをみてやる気が出ました。
(あきる歯科)
2025年7月14日 10:36




成人式、就職活動、ブライダル前に矯正がしたい!
先日患者さんから、「ブライダル前に矯正がしたい」という申し出がありました。
人生の区切り、成人式や結婚式前に矯正をしておきたい。気持ちは重々わかります。
また、就職活動前に少しでも印象をよくしたい!等の理由で矯正を希望される方が
いらっしゃいます。
「欧米では矯正をしているのが普通」なんて文言を見ると、気になってしまいますよね。
僕たちも、せっかくの記念日なので、きれいにしてその日を迎えるお手伝いができればうれしいです。
でも、矯正治療は時間がかかります。少なくとも1年、状態にもよりますが余裕を見ると2年前には
治療に取りかかっておきたいです。
「2年前に結婚するのなんかわからないよ!」と言われるとそうなんですけれど・・・。
卒業式や成人式は結婚式と比べると予測がつきますので、もし、大きなイベント前に
歯並びをきれいにしたいという方は早めにご相談下さい。
あきる歯科では目立ちにくいマウスピース矯正(インビザライン)も、矯正認定医の先生が行っております。
(あきる歯科)
2025年4月17日 16:11




ブルーラジカルと口臭治療
4/15(火)21:00~の日本テレビの「カズレーザーと学ぶ」という番組にて、ブルーラジカル治療について触れられていました。
歯周病のポケットを減少させることで口臭対策も行えるという内容ですが、口臭は8割が磨き残しか虫歯菌や歯周病菌の匂いが原因なので、歯周病治療を行えば改善することが多いです。当院での口臭治療でも、まずは虫歯の治療と歯周病の検査と治療を行い、それで改善しない場合は口臭測定器「オーラルクロマ」により、磨き残しか、虫歯菌や歯周病菌によるものか、内臓系によるものかの判定を行います。
磨き残しや虫歯の穴に食べかすが詰まっている場合はある程度自分でもわかることがありますが、歯周病が原因の場合は、見た目や口の中の感触では自覚しにくく、歯茎の出血や腫れが自覚のきっかけの目安になります。歯周病菌特有のツンとした刺激臭は自分では気がついていないことも多いので、歯磨きして出血がある、歯茎が見た感じ腫れている場合などは要注意になります。
勿論定期的に歯科医院で検診を受けているのならば歯周病に関してはお話があるとおもいます。しばらく検診を受けていない方は歯科医院での検診を受けてみて下さい。
歯周病が進行している場合は、ブルーラジカルに治療によって従来の歯周病治療よりも改善しやすくなりますのでお問い合わせ下さい。。
(あきる歯科)
2025年4月16日 18:52




スポーツ歯科認定医 取得
スポーツマウスガードテクニカルインストラクターに続き、
スポーツ歯科学会認定医を取得することができました。
まだスポーツ歯科の歴史自体が浅いので、登録番号が202号、日本で202人目の認定医です。
この頃はラグビーやラクロスなどのコンタクトスポーツの大会やオリンピックへの歯科医師の帯同も
義務になってきているので、マウスガードの作製や外傷の緊急処置など歯科医師の出番が多くなると思います。
僕も地域の大会など、声をかけていただくことがあれば参加していきたいと思います。
どなたかスポーツドクターが必要であればお声がけください。
(あきる歯科)
2024年12月 6日 10:26




ブルーラジカル講習会 受講してきました
昨今メディアで話題の歯周病を治すレーザー「ブルーラジカル」の講習会を受講してきました。
なかなか興味深かったのと、患者さんにも興味のある方が多いと思い書いておきます。
ブルーラジカルは世界初の歯周病を治す機械と言われています。
過酸化水素と青色可視光により歯周ポケット内部の殺菌を行う物で、非外科で重度の歯周病の治療が可能という治療機械です。
歯周病の治療は、基本的には超音波による歯石の除去、ハンドスケーラーによる根面の汚染物質の除去によって行われており、
物理的に器具をポケット底に接触させるために、重度歯周病では外科手術が必要でした。
ブルーラジカルは液体と光を使用することで非外科での歯周病の改善を行えることが特徴です。
今までも、レーザーなどで似た効果を出せるという機械はありましたが、
臨床研究の結果こういう効果が得られた人がいるというレベルで、
メーカーからも国からも、治療効果を保証する物ではありませんでした。
ブルーラジカルは治験をへて国から効果を保証された機械であり、これが世界初と言われる由縁です。
ポケットの改善、排膿、違和感の消失が顕著と言うお話で、あきる歯科でも是非つかってみたいと思います。
何点か、注意が必要なのは、
○レーザーを当てれば治るという物ではなく、清掃状態の改善が必須なのは通常の歯周病治療と同じと言うこと
(見た目で歯垢がついていない状態くらいの清掃状態でなければそもそも効果が望めない、治療を希望しても適応外になること)
○あくまでもポケット内の殺菌が非外科で可能というだけなので麻酔は必要
○ポケットは改善するが抜歯適応の歯が治るわけではない(抜かなければならない位の歯が治るわけではない)
○保険適応外 おおよそ1歯1万円~3万円 仮に全部の歯が重度歯周病の場合30~90万円
○1歯あたり5分のレーザー照射が目安 1ブロック奥歯を治療する場合20分レーザー照射+麻酔で30分程度の時間がかかる
あたりでしょうか。
機械自体も注文が殺到しており、はやくても導入は来年4月くらいになると言うことでした。
使用するのが楽しみです。
ブルーラジカル開発者の東北大学の菅野太郎教授と。
(あきる歯科)
2024年9月28日 10:32




認定MGテクニカルインストラクター(MGTI)取得
このたび日本スポーツ歯科学会の認定マウスガードテクニカルインスタラクター(MGTI)を取得しました。
「MGTI」とは、マウスガード(MG)の製作技工能力に優れている歯科医師あるいは歯科技工士に対して、
日本スポーツ歯科医学会が認定を行う専門資格です。
スポーツ歯科はまだ歴史の浅い分野であり、歯科医師の仕事として十分に認知されていないこともあって、
全国で235人しか取得していない資格です。
東京では大学病院や総合病院以外でMGTIの資格を持っている施設はまだ13施設しかありません。(2024年7月現在)
まあ、スポーツ用のマウスガードを作っている経験が多い歯科医師の認定といったところなので、
スポーツでマウスガードが必要な方、怪我が心配な方、いつでもご相談ください。
(あきる歯科)
2024年7月 8日 14:32
































